勤務表(シフト表)を作るとき、「公休は月に何日にすればよいのか」「30日の月と31日の月で日数を変えるべきか」と迷うことがあります。
この記事では、労働基準法の休日と労働時間の決まりをもとに、公休日数の考え方と目安をまとめます。
「公休」は、職場で決める休みの日
「公休」は法律の言葉ではなく、職場で決めた休みの日を指す呼び方です。法律の上では、休日は次の2つに分けて考えます。
| 法定休日 | 所定休日 | |
|---|---|---|
| どんな休み | 法律で与えることが決まっている休日 | 職場が法定休日のほかに決めた休日 |
| 日数 | 毎週1回、または4週間で4日以上 | 就業規則で決める |
多くの職場では、この2つをまとめて「公休」と呼んでいます。公休を月に何日にするかは、就業規則(または雇用契約書など)で決めることになります。
休日の決まりだけでは、日数は決まらない
休日の決まりだけを見ると、毎週1回の休みで足ります。ただし、労働時間には「1日8時間・1週40時間」という決まりがあります。
1日8時間の勤務なら、週5日で40時間です。週6日働くと、40時間をこえた分は時間外労働になります。そのため、1日8時間の職場では、週に2日の休みがひとつの目安になります。
1日8時間なら、月の公休は何日?
夜勤などで日によって勤務時間が変わる職場では、「1か月単位の変形労働時間制」をとっていることがよくあります。この制度では、1か月の労働時間の合計を、次の上限の中に収めます。
- 1か月の上限 = 40時間 × その月の日数 ÷ 7
この上限をもとに、1日8時間勤務として計算すると、月ごとの公休日数の目安は次のとおりです。
| 月の日数 | 労働時間の上限 | 勤務できる日数(1日8時間) | 公休日数の目安 |
|---|---|---|---|
| 28日 | 160.0時間 | 20日 | 8日 |
| 29日 | 165.7時間 | 20日 | 9日 |
| 30日 | 171.4時間 | 21日 | 9日 |
| 31日 | 177.1時間 | 22日 | 9日 |
28日の月は8日、それ以外の月は9日が、計算上の目安になります。
この表は、毎日の勤務が8時間ちょうどの場合の計算です。次のような場合は、日数が変わります。
- 1日の勤務時間が8時間より短い、または長い日がある(2交替の夜勤のように1回の勤務が長い日があるときは、日数ではなく労働時間の合計で上限に収まるかを確かめます)
- 常時10人未満の介護・福祉施設、旅館、飲食店などで、1週44時間までの特例の対象になっている(連勤は何日まで?)
- 1か月単位の変形労働時間制をとっていない
ご自分の職場の数え方は、就業規則や雇用契約書で確かめてください。
年間休日との関係
求人票などでよく見る「年間休日」は、1年間の休日の合計です。1日8時間・週40時間で、週に2日休む形で1年を数えると、次のとおりです。
- 1年はおよそ52週。週5日勤務なら、働く日は 52週 × 5日 = 260日
- 365日 − 260日 = 105日
1日8時間の職場では、年間休日105日が、週40時間に収めるための計算上の目安になります。上の表の目安どおり(2月は8日、ほかの月は9日)に休むと、1年で107日(うるう年は108日)です。月ごとに日数を切り捨てて数えるため、105日より少し多くなります。
公休日数をそろえるときの注意点
- 夜勤明けは公休に数えない:夜勤明けの日は朝まで勤務しているので、公休とは分けて数えるのが基本です(夜勤明けは休日?)
- 有給休暇は公休に含めない:有給休暇は、働く日に取る休みです。公休とは別に数えます
- 希望休を公休に含めるか決めておく:含める場合は、希望休が多い人ほど、ほかの公休が少なくなります(希望休の集め方とルールの決め方)
- 月の日数で公休を変えるか決めておく:毎月同じ日数にするか、月の日数に合わせて変えるかを、全員に同じように伝えます
公休日数をそろえて組むには
手で勤務表を作ると、組み終わってから公休の数を数え、多い人と少ない人を入れかえる作業がくり返しになります。
ポケットシフトでは、月の公休日数(例:9日)を決めておくと、その日数で1か月分を組みます。スタッフごとに、月の公休(最低の日数)・目標・上限を変えることもできます。夜勤明けは公休とは別に数えます。日数がそろわない人がいるときは、「要確認」でお知らせします。スタッフ10名までは無料で、登録もいりません。
Excelで作りたい方は、スタッフごとの公休の数を自動で数える勤務表のExcelテンプレートもお使いください。
まとめ
- 「公休」は職場で決める休みの日。法定休日(毎週1回、または4週4日)と、所定休日を合わせた呼び方
- 1日8時間の勤務なら、週に2日の休みが目安。1か月単位の変形労働時間制では、28日の月は8日、ほかの月は9日が計算上の目安
- 年間休日は、1日8時間・週40時間なら計算上105日が目安
- 夜勤明けと有給休暇は、公休とは分けて数える
この記事は、公的な資料をもとに一般的な考え方をまとめたものです。ご自分の職場の扱いは就業規則で確かめ、くわしくは労働基準監督署や社会保険労務士にご相談ください。