介護施設やグループホームの勤務表(シフト表)は、希望休、夜勤、夜勤明け、公休の日数、毎日の人数を、すべて同時にそろえる必要があります。毎月、何時間もかけて作っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、勤務表を作る手順と、組むときに見落としやすい点をまとめます。
1. 作り始める前にそろえるもの
勤務表を組み始める前に、次の5つを手元にそろえておくと、途中で手が止まりません。
- スタッフの名簿:名前、常勤かパートか、夜勤に入れるか、毎週決まって休む曜日
- 勤務の種類と時間:早番・日勤・遅番・夜勤・夜勤明けなど、職場の勤務の形
- 1日に必要な人数:勤務ごとの最低人数(例:早番1人以上、夜勤1人以上)
- 月の公休日数:その月にスタッフ1人あたり何日休むか
- 希望休:スタッフが休みたい日
とくに「夜勤に入れる人」と「1日に必要な人数」は、あいまいなまま組み始めると、あとで大きく組み直すことになります。
2. 組む順番
勤務表は、動かせないものから先に入れると、組み直しが少なくなります。
- 希望休と、毎週決まった休みを入れる
- 夜勤を入れる(夜勤の翌日の「夜勤明け」、その次の日の公休までを一組にする)
- 早番・遅番を入れる
- 日勤で、足りない日の人数を埋める
- 公休の日数をスタッフごとにそろえる
- 全体を見直す(次の「見落としやすい点」で確かめる)
夜勤を先に入れるのは、夜勤に入れる人が限られていて、夜勤明けとその翌日まで勤務が決まってしまうためです。
3. 夜勤と夜勤明けの組み方
2交替制の夜勤(夕方から翌朝まで)では、次の形で組む職場が多くあります。
| 1日目 | 2日目 | 3日目 |
|---|---|---|
| 夜勤 | 夜勤明け | 公休 |
組むときのポイントは3つです。
- 夜勤明けの日は、ほかの勤務に入れない:夜勤明けは朝に仕事を終える日です。その日に日勤などを入れないようにします。
- 夜勤を特定の人にかたよらせない:夜勤に入れる人が少ないと、同じ人に続きがちです。月の夜勤回数をスタッフごとに数えておきます。
- 夜勤明けの日は、公休とは分けて数える:夜勤明けの日は朝まで勤務しているため、公休とは別の日として扱うのが基本です。休日の扱いは職場の就業規則で確かめ、迷うときは社会保険労務士にご相談ください。

4. 見落としやすい点
勤務表ができたら、次の点を確かめます。手で作ると、どれか1つは見落としやすいところです。
- 連続勤務が続きすぎていないか:職場で決めた連勤の上限(例:5日まで)をこえていないか
- 公休の日数がそろっているか:スタッフごとに、決めた日数になっているか
- 希望休がすべて入っているか
- 毎日の人数が足りているか:勤務ごとの最低人数、忙しい曜日の人数
- 勤務と勤務のあいだの時間:遅番の翌日に早番が入っていないか
- 休みを重ねたくない2人:同じ日に休むと回らない組み合わせがないか
条件どうしがぶつかって、どうしてもそろわない日もあります。そのときは、希望休を出した人と相談するか、ほかの日と入れ替えて調整します。
5. 公休日数のそろえ方
公休は、月の日数が多い月・少ない月でも、スタッフごとに決めた日数(例:月9日)にそろえます。
- 組み終わったら、スタッフごとに公休の数を数える
- 多い人と少ない人がいたら、同じ日の勤務と公休を入れかえる
- 入れかえた日の人数が、最低人数を下回っていないか確かめる
希望休を公休に含めて数える場合は、希望休が多い人ほど、ほかの公休が少なくなります。
6. Excelで作るか、アプリで作るか
勤務表は、Excelや手書きでも作れます。ただ、上のような条件を毎月すべて手で確かめるのは、時間も手間もかかります。
| Excel・手書き | ポケットシフト | |
|---|---|---|
| 組み方 | 人が考えて1マスずつ入れる | 条件を入れてボタンで作る |
| 確かめること | 連勤・公休・人数を目で確かめる | 条件を守って組み、ぶつかる日は「要確認」で知らせる |
| 毎月の手間 | 毎月一から組み直す | 希望休を入れて作り直す |
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まとめ
- 作る前に、名簿・勤務の形・必要な人数・公休日数・希望休をそろえる
- 希望休 → 夜勤 → 早番・遅番 → 日勤 → 公休日数の調整の順に組む
- 夜勤は「夜勤・夜勤明け・公休」を一組にして先に入れる
- できあがったら、連勤・公休・人数・勤務間の時間を確かめる
勤務表の決まりごと(休日の数え方や労働時間)は、職場の就業規則と法律によって決まります。くわしくは、労働基準監督署や社会保険労務士にご相談ください。